あきば医院 寒河江市,寒河江駅 整形外科、内科、外科、皮膚科

院内処方への変更に伴うメリット・デメリット

当院では令和3年9月1日より院外処方に変更します。
それに伴うメリットとデメリットについて説明します。

患者さんの立場側から 
◇メリット
①薬剤師から細かい薬事指導が受けられる
Aこれまでも医師、看護師から簡単な薬の説明があったかとは思いますが、
院外処方になると薬剤師からこれまで以上に詳しい説明が受けられます。
②処方の安全性の向上
A薬剤師が処方の容量、用法、他剤との飲み合わせ、薬の重複などをチェックして、
より安全な処方を受けることができます。
◆デメリット
①調剤薬局まで足を運ばなくてはならない
Aこれまで院内で薬をもらってそのまま帰ることができましたが、
これからは外の調剤薬局まで足を運び、薬局で多少待つことになるため、手間と時間がかかります。
②支払いが2ヵ所になる
A医院での支払いと院外薬局での支払いが必要になります。
③支払い金額が増える
A同じ薬をもらっても院内処方と院外処方では窓口負担額に大きな差があります。
医院での支払い金額は減りますが、院外薬局では調剤料が高くなり、調剤基本料、
薬剤服用歴管理指導料が生じ、その他加算が発生する場合もあるため、支払う金額は大きくなります。
医院と薬局の2つの窓口負担額をトータルすると以前よりも支払い金額が増えます。

あきば医院の側から
◇メリット
①服薬アドヒアランスの向上
A薬剤師から服薬指導を受けることにより、
より正しく安全に服薬する確率が高くなり治療効果が上がります。
②薬剤管理が不要になる
A院内処方では薬問屋から薬を仕入れますが、これまで2年だった薬価改正が1年ごとになり、毎年のように納入価の交渉が必要になったこと。また細かな在庫管理が必要なため、毎日診療の終わりに在庫数の確認をして発注作業が必要なこと。院内で薬を処方した場合、事務が薬をセットして、医師が正しくセットされているか確認し、看護師が患者さんに説明し手渡すという手間が必要なこと。院外処方とすることでこれらの時間と労力や手間が不要になり、診療により集中することができます。
③処方バリエーションの増加
A院内処方ではスペースの問題、使用期限の関係などから同じ薬効の薬を数種類置く事や、処方頻度の少ない薬は在庫することが難いということがありました。院外処方になればそれらの薬も処方しやすくなります。
◆デメリット
A院外処方としたことでトータルの窓口負担が増加し、患者さんが通院し難くなったり離れたりすることも予想されます。