あきば医院 寒河江市,寒河江駅 整形外科、内科、外科、皮膚科

「新型コロナウイルス抗体検査」のお知らせ

 ご希望される方に「新型コロナウイルス抗体検査」を実施いたします。

この抗体検査は、PCR検査や抗原検査とは異なり、

「現在感染しているかどうか」を判定するものではありません。

あくまでも新型コロナウイルスへ「過去に感染したことがあるか」の有無を判定します。

IgM抗体・IgG抗体のそれぞれを個別に測定するわけではないため、

新型コロナウイルスに対する抗体の有無を「陽性」か「陰性」で表示されます。

自費診療となり、費用は8,000円となります。

 

なお、現在感染力をもつ可能性がある方の抗体検査については、

他の患者様やスタッフへの感染リスクの観点からご遠慮願います。

具体的に検査をお受けいただける方は、来院予定日の二週間以内に、

以下のいずれの項目にも該当しない方となります。


発熱  咳や息苦しさ 倦怠感 喉の痛み 味覚障害・嗅覚障害
新型コロナウイルス感染者との濃厚接触  海外渡航歴
 

※上記症状があったとしても、既に2週間が経過している場合は、検査可能です。

 

 

新型コロナウイルス抗体検査の意義について

 抗体とはウイルスなどの病原体が体内に侵入した際に、免疫の働きで作られる病原体を攻撃するタンパク質のことです。抗体は免疫グロブリンとも呼ばれ、IgM・IgGなどの5種類があります。新型コロナウイルスについては、まだわかっていないことも多いため、あくまで現時点で判明している事について説明します。
① 人は新型コロナウイルスに感染後、発症する2日前~発症後7日間ほどの間に他の人に感染させる可能性があります。
② 感染発症後、IgM抗体・IgG抗体の2種類の抗体が作られ始め、10日ほどで血液中から抗体を検出することが可能になります。IgM抗体は4週間ほどで減少し始めますがIgG抗体は数ヵ月間血液中に存在します。
③ 抗体検査はPCR検査や抗原検査とは異なり、抗体陽性であることは、新型コロナウイルスに現在感染していることを意味するわけではなく、「過去に罹患したことがある」という事を意味します。
④ 抗体が陽性であることは、発症後2週間ほど経過していると言え、「既に人への感染力はない」と言う事もできます。当然ながら抗体陽性者を隔離する必要はありません。
⑤ 感染しているけれど発症していない無症状の人(サイレントキャリア)では、どのタイミングで抗体が作られているのかはまだ不明ですが、感染後一定の時間が経過すれば抗体が検出されると言われています。
⑥ 抗体が陽性であることが、「二度とコロナに感染しないという保証にはなるのか?」と言う点についてはまだ不明です。
⑦ 一方、抗体が陰性であることは、「現在もしくは過去に感染していないことの証明」にはなりません。 検査では高確率に抗体の有無を検査できますが、その精度は100%ではないため、過去に感染したけれども抗体量が少ないなどの理由から検査で検出できない場合や、また現在感染しているけれども、まだ抗体ができていない時期である可能性を否定できないからです。

抗体検査で確定的に言えることは、「もし陽性であるなら過去に感染したことがある」ということだけです。

 

                     【新型コロナウイルスにおける検査データの時間的推移】